要注意の保険検討方法

保険を考える前に:生命保険と公的保障

最も損する保険の入り方の一つとして「知り合いから加入する」パターンが挙げられます。そのパターンで加入するすべてを否定する訳ではありません。私の知人友人でも尊敬できる保険営業員は数多く存在していますが、検討中の方の多くの場合は保険は面倒くさいという現実的な保険のイメージの為に知り合いから加入を勧められるままに内容を比較検討せずに契約する場合も現実もしては多いようです。しかしその際は余り検討に手間暇をかけずに加入出来るその代わりに「客観性」と「選択肢」が低下する事による「金銭的損失」を覚悟する必要があります。なぜなら昭和の時代から生保業界では厳しいノルマの為に営業員自らが加入する所謂「自爆」と身内や知人に頼んで契約する事は今でも横行しているからです。外資系生保の中には身内のリスト30人分を用意することが入社条件の会社も存在していました。特に生保業界ではその人海戦術の為の大量採用大量退社の問題点が昭和の時代から令和の現在まで続いており金融庁から注意を受けているのが現実です。ネットでも若い人が職安等で声を掛けられ甘い言葉に釣られて入社してみたら現実のノルマや処遇に「全部嘘だった」と落胆する事例も多数見受けられ、見込みが無くなり身内に契約してもらいながらもやむ無く退社するという悪循環は今でも多く存在しています。ご自身に勧めているご友人もその一人だとお互いに良くない結果になりがちです。また損保業界では「代理店社員」が販売するのが一般的です。ビッグモーターを例に挙げるまでもなく保険会社自体の社員でない「代理店」は副業として保険代理店を行っている場合も多く、モラルや知識のばらつきが大きく、また1社専属の代理店では最初に申し上げた「客観性」と「選択肢」が無いまま加入してしまい、結果もっとメリットの有る商品を選べずに大きく損を被る事になります。つまり損保の契約は余り説明を受ける機会も少ない点が注意点でありそのため保険を考える一般的な知識の量としては比較的に損保の知識は生保以上にもっていないことが平均像となってしまっています。本来損害保険の対象にならない「経年劣化」による損失を「偶発的な事故」に見せかけるよう違法に働きかけてくる代理店はビッグモーターと同じ穴のムジナです。「屋根が壊れてますよ」とご年配の家庭を狙った火災保険金詐欺事件も増加傾向です。人生100歳時代に付き合っていく金融機関や代理店を間違うと結果消費者側が損をしてしまうので注意が必要です。

面倒なので別に損しても良いとお考えの人は特に当ブログをお読み頂く必要もありませんし、私個人としてもあくまでも一つの考え方としての「最も安い保険の入り方」を40年近いキャリアに基づく知恵を振り絞って若い世代を応援したいと当ブログを運営しています。今後も身内で入る人は無くならないことは経験上からも理解しており生命保険も損害保険もその販売方法は消えないでしょう。私はそのようなお客様にお会いした時には早い段階で加入をお勧めすることを諦めますが一言だけ「ご家族やご自身に残す大事なお金をそのお知り合いに余分に渡すことにもなりますよ。お子様とお知り合いのどちらが大切でしょうか」と申し上げています。ご自身が後悔されないための最大アドバイスのつもりですが「知人で入る」と言う「感情優先」の思考回路の方には「客観的数値」は通じないことも理解していますので無理にはお勧めしていません。「保険とは数字で表せる大きなお金であり安心ではない」と言うことが深く腹落ちしご理解出来れば客観性を上げられると思い今後もなるべく分かり易くお会いする人、ブログをお読みいただく人にお伝えしていくつもりです。正しい加入方法、検討方法は公的保障を先に学ぶ事です。勤務先の福利厚生を確認する事です。このブログの他の項目で分かり易くご案内しているのでご覧ください。また再度申し上げますが決してお知り合いで加入する事のすべてを否定している訳ではありません。尊敬できる保険営業員も沢山友人知人に居ますが、その占率は限りなく低く、その一方であまりに大量採用大量退社を数十年間変わらず続いている生保業界と代理店への教育や選別をないがしろにしている損保業界の現実から、保険検討時の注意点の一つとしてご説明させて戴きましたのでご理解いただけますと幸いです。

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