先週の日経新聞で各国の金融当局が火災保険加入を後押ししているという記事が有りました。一向に衰えない地球温暖化に伴う自然災害に対して、公的保障では追い付かず、各国では自助努力である火災保険の加入を推進していると言う記事でした。その中でフランスでは火災保険加入時には自然災害への補償の加入が義務付けられるとの記載がありました。また別の日の記事ではアメリカ大手損保会社では火災保険の新規加入を停止したとの記事もありましたが、その原因は温暖化に伴う山火事の多発です。温暖化に伴う森林火災でアメリカの大手損害保険会社は火災保険を赤字部門として販売を停止したのです。ハワイでの大規模火災は記憶に新しい災害で大統領が現地の視察をしているニュース報道もありました。ヨーロッパでは民主主義的に国主導で自然災害への自助努力を推進する一方、米国では資本主義観点から赤字部門の撤退と言う事態となり、国民を守る欧州と切り捨てる米国とも取れる事態となっているのが現状です。
日本の内閣府の資料をアイキャッチ画像に示しましたが、日本でも内閣として地震水害に備えて火災保険に入りましょうと加入を推進しています。その一方で生命保険に関して金融庁は「民間の生命保険は公的保険を補完するものであり先ずは公的保障を確認しましょう」と位置付け、生命保険加入を思いとどまる様な表現をしている事と対照的です。また古い家や瑕疵の有る家も火災保険の加入が制限されるようになりあたかも生命保険の年齢制限や健康告知で加入が制限されるのと同じ様になってきています。保険に入りたくても入れない時代が始まったと以前に日経新聞で特集された「保険難民の時代」と言う記事がありましたが、それが現実にやってきました。
世界各国、そして日本でも地震保険と水災補償の加入を推進してることからも、世界中で自然災害への備えとしての火災保険に入る事を販売する側ではない第三者である「国」が推進していることが分かります。次々と新発売される保険に加入する必要はありません。家計は一つなので知見の高いファイナンシャルプランナーは「入り過ぎの生命保険を一つ止めその分の予算で地震保険に入りましょう」とアドバイスしています。今、最も見直すべき保険とは「火災保険」でありその内容として水災と地震の2項目の検討が最重要である事をこの機会に確りと確認しましょう。
日本人の遺伝子的特徴としてセロトニンポータブル遺伝子がss型であり最も心配性な思考回路を先祖から遺伝子情報として引き継いでいますが、なぜそのような特徴を備えることになったのかのその一因は地震の多い国土とも言われています。なぜ不安が多いのか?先祖から受け継がれた遺伝子は何に恐れよと伝えているかの答えは「地震」等の自然災害ではないでしょうか。飛鳥時代等から日本に絶えることなく伝わる「神道」は自然そのものが神と位置付けられています。日本で一番古い神社の一つは奈良県の大神神社ですがそのご神体は三輪山と言う山そのものが神として古事記や日本書紀に伝えられています。
「天災は忘れたころにやってくる」と言うことわざがあります。大きな災害は頻度が高くないのでつい忘れてしましがちなのをことわざで戒めています。たとえ確率が低くても人生計画を根底から崩す自然災害に備えよと先祖からのメッセージです。火災保険を最重要保険として確りと検討しましょう。このブログは若い人が安心してこの日本で暮らしていくために大切なお金で苦しまない様に少しでもお役に立とうと始めたものです。お役に立てば幸いです。